医療紹介

がん免疫細胞療法

受入医療機関:金沢先進医学センター

■ がん患者の体内で起こっている免疫力低下

がん患者では、健常者に比べてTリンパ球やキラーT細胞数が減少するなど、
免疫力の低下が認められます。

■ 免疫細胞療法とは

「免疫細胞治療」は、がんの三大治療法と合わせてがん治療の
「第4の選択肢」として位置づけられる治療法で、
複数の治療と戦略的に組み合わせて行う「集学的治療の一翼を担う治療法」です。

免疫細胞療法は患者さまご自身の細胞を活性化・増殖して用いるため、副作用が極めて少なく、QOL (quality of life:生活の質)を維持することが期待できる治療法です。また、抗がん剤や放射線療法等との併用でがんに対する治療効果の向上が期待できます。

再発予防効果の報告もあります。手術で除去できない微小ながんに対しても作用と考えられているため、手術後の再発予防のための補助療法としても適しています。

■ 金沢先進医学センターで提供する免疫細胞療法

● 活性化自己リンパ球療法

がんに対する免疫力の中心であるリンパ球を体の外に取り出し、強力な活性化刺激を加えて活性化・増殖させて治療に用います。がんの種類や特徴にあわせて、治療法を選択します。

・アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)

患者さまから採取した血液からリンパ球を分離し、その中に含まれるαβT細胞を選択的に活性化・増殖させて体内に戻す治療法です。

・ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)

リンパ球の中に数%しか含まれないγδT細胞を、最新の技術により選択的に活性化・増殖させて治療に用います。がんの種類や病状によってはアルファ・ベータT細胞療法よりも治療効果が期待できる新しい治療法です。

● 樹状細胞ワクチン療法(DCワクチン療法)

樹状細胞(DC)とは白血球の1つで、Tリンパ球にがんの目印となる抗原を伝え、がんを攻撃するように指令をだす細胞です。手術で切除した患者さまご自身のがん組織や、人工的に作製したがん抗原を取り込ませた樹状細胞を皮下(皮内)へ注射、あるいは樹状細胞を患者さまのがんの場所に直接注入する方法も行っています。

■ 金沢先進医学センターで世界水準のがん治療を提供

金沢先進医学センターは、日本で初めての産学連携による先進医学の研究機関として2012年に設立されました。現在、最新の研究結果と、これまで蓄積した大量の治療データの分析に基づき、がん免疫細胞療法を用いた個別化医療を提供しております。2014年11月から施行されている「再生医療等安全性確保法」に基づいた、国に認められた治療機関です。

■ 多数の症例データに基づく個別化医療の実施

個別化医療(personalized medicine)とは、一般的にテーラーメード医療(tailor-made medicine)といわれる『一人ひとりの個性にかなった医療を行うこと』です。遺伝子レベルの個体差を研究することで、適切な治療法を導く、まさしく個と向き合った治療を実践しています。

■ PETと64列マルチスライスCTの世界最高峰の高次元PET-CT
最新検査機器と世界トップクラスの読影技術を持つ核医学専門医による高度な診断

がんを早期に発見し、進行状態、再発や転移の有無などを正確に診断することは非常に重要なことです。金沢先進医学センターでは全身の検査を1回で行うことが可能でがんの全身への広がりだけでなく予想外の部位のがんを発見することもできます。

● 画質の違いは明白

従来の画像(左)の場合、肺野に病変の疑いが認められるが画像(右)では、明らかに肝臓内部であることがわかる。

■ 国内有数の免疫療法実施施設という実績に基づく信頼できる医療を世界の皆様に提供していきます

金沢先進医学センター(KadMedic)は日本初の試みとなる産学連携による先進医学の研究機関です。最高峰の検査・研究を実施するため最新の検査施設を取り揃え、世界トップクラスの臨床・教育・研究を行っております。特に免疫療法は国内最大の実施件数を誇り、この実績および経験に基づく最適な治療方法の提供に努めています。メディカルアソシエイツが行うサービスにも我々の経験を反映させ、世界各国の患者様のご期待に応えられるよう協力してまいります。